日本酒は「国の名前」がついているお酒。
そういうものを造らせてもらっているってすごいこと。

地域やお客様との関わりの中で、
酒造りに対する意識の変化はありましたか。

最初の5年目くらいまでは、良いものを造ることが全てだと思っていて、飲んでくださっているお客様のことを考えられなかったんです。でもだんだん余裕が出てきて、酒販店さんや一般のお客様とお話できる機会があって。信頼して一生懸命売ってくださっている酒販店さんや、お金を出して買ってくださるお客様への恩返しは、「より良いものをどうやったら出していけるか」を毎日考えて現場で還元することだと。そう考えるようにしてくれたことが誇りでもあり、恩返しでもあります。

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日本酒の未来については、どうお考えですか。

海外出張先で初めて気づいたんですけれども、日本酒って「国の名前」がついているお酒なんですよね。フランスワインやイタリアワインはありますけど、ワインはワイン。日本酒は基本的に「日本酒」というのが通称で、そういう国の名前がついているものを造らせてもらっているってすごいことだなと。今まで文化を作ってくれた先人の方々の知恵が土台になっているので、そこをきっちり理解した上で新しいことにチャレンジしていくことが大事なのかなと思います。

最後に、渡部さんご自身の
今後の展望をお願いします。

全く新しいお酒や銘柄を造るというよりは、今あるお酒を「究極の食中酒」としてどうブラッシュアップしてより良いものを造れるかを考えていくのが、今は楽しいです。昔は「ルール通りに手を抜かない」と気が張っていましたが、最近はルール通りにやっていても「途中で違和感を感じたら、その違和感を解消する方が重要だ」というように考えが変わってきました。

そして私も入社して10年が経ちましたので、私より若く入ってきて酒造りに興味がある後輩たちに、常に挑戦していく気持ちなどをきちんと渡していかなければならないと感じます。日本酒業界は伝統を大事にしながらも一歩一歩進化しているので、ぜひ興味を持っていただければ嬉しいです。

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ステュアート・モリス

新藤酒造店/
Hachidori Sake 杜氏

ステュアート・モリス

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黒木信作

黒木本店 / 尾鈴山蒸留所
代表

黒木信作

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