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伊豆七島の1つである八丈島。面積69.52平方キロメートル、北の八丈冨士(854m)と南の三原山(701m)の二つの山から成り、2万年前に出来た三原山に、1万年前、海底にあった八丈冨士が噴火。全く地質の違う二つの山がくっつき、現在の形であるひょうたん型の島となりました。
1606年に最初の流罪人が流され、1881年に全員放免になるまでの275年間に1900人もの人が八丈島に流されてきました。その流罪人の1人、丹宗右衛門による芋焼酎造りの指導と島の住人の菊池秀右衛門がさつま芋の普及したことによって八丈島に芋焼酎がもたらされました。しかし、1975年の台風による芋畑の壊滅的な被害や、嗜好の変化などによって八丈島酒は麦焼酎が主流になっていったのです。
現在、八丈島には5軒の蔵元があります。島内や東京など本州地区で、昔の島酒・芋焼酎が飲みたいという消費者の要望が高まり、芋焼酎や麦・芋ブレンド焼酎を造る蔵が最近は増えています。“八丈島の島酒”と一区切りにはできないほど、それぞれの蔵には違う気質、こだわりがあります。一致しているのは麹原料で、八丈島酒は麦麹で仕込まれています。 |
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