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本格焼酎と泡盛
コラム「本格焼酎&泡盛・産地巡り」
   
第3回 心配事は表示問題
 順風満帆に見える本格焼酎&泡盛業界。心配事は無いのでしょうか?業界が懸念している問題点を日本酒造組合中央会しょうちゅう乙類業需要開発部会長の堤 正博氏に聞いてみました。
本格焼酎&泡盛が待っている!
 堤氏:本格焼酎&泡盛業界は表示の自主基準というものを持っています。冠表示するのであれば、原材料の半分以上、それ以下だと何%混ぜたと表示するなど、非常に細かく作っています。何故そこまでするかというと、消費者が安心して商品を選択できるようにするため。消費者が求めれば表示はこれからでももっと詳しくなっていく可能性もあります。ただ、規定を細かくすればするほど、もっと厳しい目を向けられるようになり、それが辛いですね。その上、本格焼酎&泡盛にはそのような細かい規定があるのですが、焼酎甲類と表示が統一されてないことが我々の業界にとっては問題です。焼酎業界の信頼を損ねかねないように甲類業界にも、細かい表示をして頂けたらと思い、我々が率先して自主基準を実施をしているわけなのですが、他の業界のことに口を出すわけにもいきません。そこで酒販店さんの表示に対する理解の下に、消費者にアピールをして頂けたら有難いですね。

堤 部会長  ――そうですね。口に入れるものですから、信頼できるものでないと。私も一消費者として、考えるべき問題だと思います。それでは最後に、次号から本格焼酎&泡盛の産地を巡って行こうと思うのですが、何か、アドバイスを下さい。  堤氏:本格焼酎&泡盛の良さは、それぞれの産地にそれぞれに特化した原料があるということなんです。ですから、ぜひ、全国各地の産地に行って、見て、感じてきて欲しい。今、ブームだと言われていますけれども、ここ、何十年かの話です。しかし、脈々と、しかも細々と続けてきた歴史を何百年も本格焼酎&泡盛は持っています。そのことを理解しながら、産地を巡っていただければ、と思います。

 堤部会長の言葉をしっかりと心にとどめ、最初に行くべき産地はどこか?東京に住んで早や一年、東京にも本格焼酎の造り蔵があると知りました。でも詳しくは何も知らない。そうだ、東京の島酒を見に行こう。そして美味しい島酒を飲みに行こう。産地巡り、最初に行かなければならない所が見つかりました。

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