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飲酒が体に及ぼす影響としては
、お酒自体よりも、飲酒スタイルのほうがむしろ大きいと思っています。例えば、同じ量でも夜遅く飲んでそのまま寝てしまうのは、エネルギーの消費上、問題があります。消費しないまま蓄積してしまう分、余剰に入ってきたエネルギーが右往左往して、結局脂になったり、肝臓にためこまれたりしてしまいます。
夕方 、比較的早い時間に飲んで、早いうちにほろ酔い気分でみんなと楽しく過ごす。遅くまで、ちびちび延々と飲まない。また、そのまま寝てしまうと脱水症状にもなりやすいので、水分の補給にも気を使ってください。
また 、つまみの類を全く食べないで飲むとどうなるでしょうか。アルコールだけが体内に入ると、血糖値が下がりすぎる低血糖になります。次の日に気持ちが悪くなったり、頭がボーッとしたりしますが、これはお酒が原因というより、つまみを食べなかったことが原因です。このような例からも、つまみをどのようにとるかは、大切なポイントといえます。
特に糖尿病の方は 、脂ものや味の濃いもの、揚げ物等は控えたほうが良いです。高血圧の方は、塩分をとり過ぎないように注意が必要です。また、痛風や高尿酸血症の方は、プリン体を多く含む食品は避けたほうが良いでしょう。痛風のもとになるプリン体を多く含むのは魚卵の類です。ニワトリの卵などは、丸ごと食べてもむしろほとんどゼロに近いのですが、多いのはタラコやキャビアなど、決まった体積のところに卵がぎゅうぎゅう詰めになっているもの、つまり、細胞密度の多いものには注意するようにして下さい。
賢いつまみのとり方としては 、今言ったことを外すというのも一つの方法です。悪いものが分かっていれば、それを外して選べばよいのです。また、糖尿病のように、カロリー制限のある方は、スルメのように、よく噛まなければならないものなどをお薦めします。満腹中枢は、噛む回数に影響されるので、ほとんど飲み込むようなものはすぐお腹が空いてしまいます。よく噛むと、ヒスタミンという物質が出てきて満腹感が生じます。普段から、よく噛んで食べるように意識すると良いでしょう。
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