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本格焼酎や泡盛は
、酔い心地がよく翌日残らない、という愛飲者が増えています。タバコと違う点は、悪い面があっても必ず良い面もあるということでしょう。一番大きな効用は、精神的な面だと思います。リラックスや、気分高揚の効果のあるお酒は、ストレス発散やコミュニケーションに使われ、私たちの日常生活に深く溶け込んでいます。感覚としては、食事するのと同じくらい浸透しているといえます。そう考えると、お酒が良いか悪いかということよりも、どのように付き合うかということが問題になってきます。
特に 、体に異常があるときは、お酒との付き合い方をしっかり考慮して飲む必要があります。私の専門は代謝系の病気ですが、糖尿病や痛風などといった、中高年のサラリーマンの方に多い病気の観点から、お酒の上手な飲み方、また、病気を予防する飲み方について、お話ししたいと思います。
まず 、注意すべき点は摂取カロリーです。病気になったら禁酒、と思う方もおりますが、これが逆効果になることもあります。日常生活の一部に取り込まれていることを、無理に禁止しても長続きしません。患者さんの生活の質を維持する意味でも、朗らかに楽しく過ごすために、多少のお酒なら許可している医者が多いと思います。
最近は 、適度な飲酒は糖尿病発症に予防的に働く、といった論文も、一流の学会誌に出るようになりました。ただし、ここでいう適度というのは、患者さん自身が決める「適度」ではありません。大体日本酒なら一合、ビールなら中ビン一本くらい。本格焼酎や泡盛は、度数と量がはかりづらいところですが、大体お湯か水割りで一杯程度です。気をつける点は、安いお酒は、砂糖が添加されているものが多いということです。カロリー過多を防ぐため、砂糖が添加されていないもの、甘口でないものを選ぶようにしてください。その点、無添加で自然の原料を使っている本格焼酎や泡盛は、カロリーも少なく安心して飲めます。
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