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日本は世界の中でも長寿国として有名ですが
、男女間で差があるのはなぜでしょう。男性よりも女性のほうが長生きである理由はいろいろ考えられます。細胞学的理由や、環境の影響もありますが、栄養学という立場から見ると、食生活が関係しているのではないかという考え方もあります。
二十才くらいの学生を見ていても 、女の子は材料を自分で買って食べますが、男の子は外で一品物や店屋物を食べる人が多い。中高年あたりの年齢層になると、働き盛りの男の人は、昼もザルそば一杯くらい、夜は宴会で、お酒とおつまみ、お茶漬けで終わってしまいます。かたや専業主婦は、成長期の子供やご老人を抱え、栄養のバランスも考えながら家族の食事を作り、それを食べます。
そして老人になると 、今まで食べていたものの味がしみついていて、男の人は比較的濃い味のもの、自分の好きな味のものを食べます。女の人はいろいろ食べているのでそうでない場合が多いです。こういった食生活における男女間の違いが、平均寿命に影響しているのではないかという考え方もあります。
多種類の食品を摂ることは 、栄養学上とても大切なことです。外食時や外で飲む時には、普段不足しがちな食品類――野菜や海藻、きのこなどを使った料理を、意識的に注文して食べるように気をつけましょう。
また 、お酒を飲むときに食べたくなるもの、例えば塩辛や鶏の唐揚げなど、脂っこいもの、塩辛いものに偏らないように注意してください。「どうしても塩辛がないと・・・」と言うのでしたら、工夫の一つとして、塩辛に大根おろしを混ぜて緩和する(しょう油は加えない)という方法もあります。
休肝日を作るといい 、ということにも訳があります。肝臓は、体の中で栄養素を作る、大切な工場です。お酒を飲むと、肝臓が栄養素を作り、不要なものを体外に出そうと働きます。肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、具合が悪くなるまでじっと我慢しているのですが、毎日飲み続けると、肝臓もギブアップしてしまいます。健康に良いと言われる本格焼酎や泡盛とはいえ、三日飲んだら一日休む、というように休肝日を設けて、健康的な飲み方を心がけましょう。
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