おいしい飲み方(4)お湯割りを頼むときは濃さの指定を
年が明けて冬らしい寒さが続くようになりました。こうなると焼酎もお湯割りが一段とおいしくなるのですが、割り方次第で焼酎が台無しになるというお話です。
いも焼酎が本州に上陸した頃はロクヨン(焼酎6にお湯4の割合)が通の飲み方と教わりましたが、最近では、ゴーゴー(焼酎とお湯が半々)かヨンロク(焼酎4にお湯6)が主流になっています。もとの焼酎の度数が25度ですから、それぞれ15度〜10度前後の濃さで飲むことになります。
しかし、東京のいわゆる本格焼酎バーの中には、ウイスキーと同じ感覚でシングル(30ml)で水割りやお湯割りを提供しているところもあるのです。オンザロックで飲むのであれば、それでもかまわないのでしょうが、「お湯割にしてください」と注文するとそのままゴーゴーにすると「60mlのお湯割り!」となり見映えが悪いので、すごく薄められて出てくる場合もあるようです。
いくら焼酎が自由な度数で飲んでおいしいと言っても、あまりに薄いと味や香りもどこかへ行ってしまいます。これから寒い日が続きますが、もしバーで焼酎のお湯割りを頼むときには「お湯割り、ゴーゴー(ヨンロク)にしてね。」と頼んだ方がよさそうです。
酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 1/14掲載)
<< 「本格焼酎と泡盛」の色々な飲み方を知りたい方は、
おいしい飲み方あれこれ
もご覧ください>>
<<
第39回
<
続 知ってる?本格焼酎のコトTOP
>
第41回
>>