甲類焼酎を追い抜く!?〜本格焼酎が焼酎の主流に復帰する
新年あけましておめでとうございます。
昨年は大ブームだった本格焼酎は、今年もますます好調のようです。
酒税法で日本の焼酎が乙類焼酎(現在の本格焼酎)と甲類焼酎の二種類にわけられたのは、東京オリンピックを控えた1962年のことです。外来の連続蒸留機を使った新式焼酎が「甲」と名付けられ、400年以上の伝統を持つ単式蒸留の焼酎が「乙」とされた背景には、大工場で効率的に生産できる甲類焼酎が当時の焼酎の8割を占めていたこと、その頃は甲類焼酎の酒税の方が高かったことなどの理由によると思われます。しかし本格焼酎の生産者は、非常に悔しい思いをしたそうです。
それから40年余り。ついに本格焼酎の出荷量が甲類焼酎を追い抜きそうな気配です。発表された昨年9月までの直近12ヶ月実績では、韓国焼酎を含めた甲類焼酎は52.2万KLに対して、本格焼酎は50.7万KLまで肉薄しています。本格焼酎は、ここまでの数ヶ月間、毎月2割ずつ増加というハイペースできているので、このままいくと12月でちょうど大逆転となりそうです。
もう結果は決まっているわけですが、発表があるのは、2ヶ月ちょっと先。2004年が記念すべき年になったのかどうか大変気になります。
酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 1/7掲載)
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