|
|
本格焼酎と泡盛の飲み方のバリエーションは、実にさまざま。ちょっとした工夫をするだけで、風味や味、香りが変わります。
それでいてどれもおいしく飲めるというのも、焼酎ならではの楽しみ方でしょう。 |
|
|
本格焼酎のお湯割りは、度数が25度の場合、焼酎6割、お湯4割の“ロクヨン”のお湯割りにすると、アルコール度が15度で日本酒の燗と同じくらいの温度になり、旨みや甘みが増してソフトな飲み心地になります。
つくり方は、お湯割り用の陶器製カップなどにまずお湯を入れて、それから焼酎を加えます。
お湯を先に入れると、温度の高いお湯が上昇し、焼酎と上手く混ざり合うと同時に、焼酎が温まることによって香りがほのかに立ち昇ってきます。好みの濃さと温度で楽しんでください。
水割りは、香りと風味を残しながら、本格焼酎と泡盛がよりマイルドに楽しめる最も一般的な飲み方です。
清涼感があるので、暑い季節にピッタリ。水で割ることによって、口あたりがより柔らかくなります。
お湯割り、水割りは、香り豊かで、無色透明な本格焼酎です。
お湯か水を入れたグラスに、ほんの僅か本格焼酎を垂らしただけで、酒の香りがして誰にも気付かれず、身体を守ることができるわけです。
|
|
|
|
|
|
グラスに氷を入れて、本格焼酎または泡盛を注ぎます。
冷やされると一段と爽やかさを増し、おいしくなります。
加えてヒンヤリとしたノドごしが、若者や女性の人気の的。
ほのかに立ち昇る香りとライトな味、甕(かめ)や樽貯蔵の焼酎はオンザロックがおすすめです。
|
|
|
|
|
|
鹿児島の伝統的な飲み方の一つにお燗があります。
黒ぢょかなどにあらかじめ焼酎を水で割って、1日か2日、なじませておきます。
これを適度な温度に燗をして飲むと、また格別です。
宮崎県では20度物の澗酒、熊本県球磨地方では30度物の燗酒が飲まれます。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
本格焼酎のお湯割りを本格的な酒器で、というのがお座敷向きの飲み方とすれば、バーのカウンターやボックス、あるいは若い人達のホーム・パーティの雰囲気にぴったりの飲み方が本格焼酎をベースとしたカクテルやリキュールでしょう。いろいろなお酒をベースにして、これにレモン等の果物や香辛料、甘味料をまぜたものがカクテル、砂糖、香料、色素を加えて香味付けしたものがリキュール、アルコール分20度以上の酒に果実、種子、草根木皮を浸してつくったものがいわゆる果実の酒と称されるものです。
これらのほとんどのものが酒税法でいうリキュール類に当たるので、販売目的の製造には免許が要りますが、お客の目の前でバーテンがシェーカーを振る分には免許は要りません。また家庭でもアルコール分20度以上の本格焼酎を使って梅酒などの果実の酒をつくることはできますが、果物のうち葡萄、山葡萄などは使えませんから注意しましょう。
果物の香りを生かし、洋風な雰囲気を楽しむようなカクテルや果実の酒のベースとしては、本格焼酎の中でも、原料の風味を隠したソフト・タイプ(減圧蒸留製品)か黒糖焼酎、いも焼酎(甘藷焼酎)、在来型麦焼酎がよいでしょう。
一方、東洋的なニンニク酒、朝鮮人参酒など草根木皮を使ったリキュールのベースとしては泡盛や米焼酎をお勧めします。
以下、そのつくり方を紹介してみましょう。
【 作 り 方 の 例 】
1.
ミルク焼酎:よく冷やした牛乳に好みの砂糖、または蜂蜜をとかし、牛乳の1.5倍量の
ソフト・タイプの麦焼酎(25度)を混ぜ、レモンの香りをつけて供します。
2. 玉子酒:玉子の黄身1個分に好みの量の砂糖と60ccの水を加え、よくかき混ぜてから
180ccの泡盛か米焼酎を加え、シェーカーで振り、カクテル・グラスで供します。
ベースに黒糖焼酎を使えば洋風のカクテルになります。
3. 梅酒:青梅1kg、氷砂糖1kgを1.8リットルの35度甘藷焼酎、またはソフト・タイプの
米焼酎、麦焼酎に入れ、3か月おいて飲みます。
4. ニンニク酒:泡盛または米焼酎1.8リットルに皮をむいたニンニク1kgと氷砂糖500gを浸し、
3か月おいて飲みます。
|
|
|
|
|
|
|
|