一升瓶換算で昨年の出荷量は2億4900万本で過去最高
「知ってる?焼酎のコト」の連載も二年目に入りました。このコラムを書いていると焼酎に関わるニュースが、ますます増えているように感じられて、今年もより本格的な焼酎や、よりカジュアルで飲みやすい焼酎などいろいろ楽しめそうな予感を持っています。
さて、今回は新年度の初回ということなので、焼酎に関する基本的なことを書いてみたいと思います。まず、昨年一年間での本格焼酎の出荷量は、44万7786kl(国税庁調べ)で前年比16%の増加となりました。これを一升瓶に換算すると2億4900万本となり、本格焼酎としては過去最高の数量となります。
ちなみに原料別に見るともっとも多いのは麦焼酎で全体の53%を占めています。以下は多い順にいも21%、泡盛を含む米が16%、そば5%で残りがその他の原料です。
また焼酎と呼ばれるものには他に甲類焼酎と輸入焼酎があります。甲類焼酎は主にチューハイのベースに使う無味無臭のものが中心ですがこちらが42万517kl(前年比3%増加)とほぼ本格焼酎と拮抗しています。また殆どが韓国産の輸入焼酎も8万2529kl(前年比6%増加)となっています。いずれも焼酎ブームで増加していますが、ルーツや製法・原材料は異なります。
酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 4/1掲載)
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