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本格焼酎でつくる関西風チューハイはクセになるほど美味だ
首都圏や東日本のほとんどの方は、チューハイというと酒自体には味のない甲類焼酎をサワーや果汁で割ったお酒のことだと思っているでしょうね。チューハイの味は果汁やサワーの味が決め手であるともね。
しかし、この常識は関西地方に行くと覆されます。大阪駅のガード下の飲み屋では、大分麦焼酎を使ってレモンチューハイを出してくれるところも多いのです。
東京から出掛けて、はじめてこれを飲むと一瞬違和感を覚えますが、二杯目になると、麦焼酎の味わいとレモンのハーモニーの虜となる人も多いようです。更に沖縄へ飛べば、チューハイはもちろんのこと、泡盛をベースにさまざまな飲み方があり、クラッシュアイスに注いだ泡盛なんかは絶品です。
関西でチューハイに麦焼酎を使うようになった経緯は詳しくわかりませんが(原価は麦焼酎の方が高いのですから、味覚にうるさい関西人らしい理由があるはずです)、昭和50年代後半にチューハイが全国的なブームになる前から、麦焼酎を冷たいもので割って飲む習慣があったのだと思います。
今宵あなたも007を気取って「レモンサワー、ベースは麦焼酎をステアで」なんて注文して、本格焼酎とレモンのハーモニーを楽しんでみませんか。
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(株)酒文化研究所
代表取締役 狩野卓也 (日刊ゲンダイ4/17掲載)
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