11月1日は「本格焼酎と泡盛の日」この時期“旬”の味を是非!
11月1日が、本格焼酎・泡盛の日だということをご存じですか?
制定されたのは今から16年前、1987年のことです。80年代前半のチューハイブームで焼酎の需要が急拡大した後に、本格焼酎を啓蒙や理解を促進するために九州の本格焼酎生産者の団体が設けたものです。11月1日に決まった理由はこの時期が本格焼酎にとっての旬にあたるからです。
「いも焼酎」を例にして説明すると、さつまいもの収穫時期は8月から10月で、収穫されたいもは随時蔵元に運びこまれます。焼酎の仕込みは9月から12月頃まで行われるのが通常です。これがそのまま商品になるのではなく、前年度から熟成させてきた原酒とブレンドして出荷されるのが一般的です。ただし、一部の焼酎は例外的に「新酒」として出荷されることもあり、これがだいたい10月下旬からで11月上旬なのです。
新酒の出荷に合わせて蔵を解放してお祭りを行うメーカーもあります。かつては焼酎の新酒は地元にしか出荷されませんでしたが、最近では首都圏へも新酒を出荷するメーカーが増えてきました。先日都内で開かれたいも焼酎の新酒発表会に出席しましたが、新酒は香り高くすっきりとしていて、まるで別物でした。こういう焼酎が手軽に飲めるようになることは嬉しいことです。
酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 10/30掲載)
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