シラク仏大統領は大の本格焼酎好き!?
GWに英仏両国を訪問した小泉首相が、エリゼ宮でシラク大統領と夕食を共にしたという記事を見つけた。その日のメニューは当然ながらフランス料理のコースであるが、供されたお酒の中には、シャンパン・ワインに並んで日本から取り寄せられた本格焼酎も並んでいる。食通としても有名なシラク大統領は、実は本格焼酎の大ファンでもあるのだ。
数年前に訪日された際には、駐日大使館に自ら飲みたい焼酎のリクエストをしたらしいということが新聞に掲載されたほどだ。その銘柄名は公式には伏せられているが、いつの間にか噂は広まり、その後現在に至るまで幻の焼酎となっている。
そんなシラク大統領を本年2月に日本大使館が昼食に招待してもてなしている。そのときに出されたお酒は、日本産のビールと上質の日本酒だったらしいが、本格焼酎は供されなかったようだ。日本人の感覚では、貴賓客をもてなす席に焼酎というのは、確かに少し違和感がある。しかし、そんな先入観にとらわれない外国の方々は、「美味しいものは美味しい」と素直に評価してくれる。そしてその評価を聞いてはじめて自信を持つ日本人。この焼酎の件は、酒に限らず日本人の持つ一般的な感覚を現す典型的な小咄になりそうだ。
酒文化研究所 代表取締役狩野卓也(日刊ゲンダイ6/20掲載)
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