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| 2003/3/13 発行 no.59 |
日本酒で元気になろう
日に日に春が近づいてきました。温かくなるのはうれしいのですが、季節の変わり目は体調を崩しやすいもの。そこで今回は、お酒と健康についてご紹介することにします。
ひと月ほど前、お酒に弱い人の方がアルツハイマー病にかかりやすいという研究結果が報じられました。日本医科大学の太田成男教授らが、約2400人の血液データなどを分析比較したところ、お酒に弱い遺伝子を持つ人の方が、アルツハイマー病患者の脳に蓄積される有害物質の元となる過酸化脂質が多かったのだそうです。また、アルコールを分解する酵素にはこの有害物質を解毒するはたらきがあることがわかったと言います。適度にお酒を飲む方に長寿の方が多いということには、体質も関係しているということでしょう。
近年、飲酒と健康の関係を解き明かす研究が盛んになっています。そのなかから、日本酒には癌を予防するはたらきがあることや、肌を美しく保つはたらきがあることがわかってきました。肩こり、冷え性、偏頭痛の解消にも日本酒が有効であることも確かめられました。日本酒が毛細血管を活性化するからです。赤ワインに動脈硬化を防ぐ効果があることをご存知の方も多いとおもいますが、実は同種のはたらきは日本酒にも認められ、特に樽酒は効果が大きいことがお茶ノ水女子大学の近藤和雄教授らの研究で明らかになっています。
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適量のお酒をおいしくいただいて、毎日、元気に過ごしたいものです。
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Illustration/福田トシオ
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