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| 2003/1/30 発行 no.53 |
雪見酒
この冬は思いがけず早くおとずれました。例年より2〜3週間も早く雪が降ったところも多かったようです。11月上旬に福島県の会津若松を訪ねた時には、真っ赤なもみじの上を白い雪が覆い、めったに見ることのできない景色を堪能することができました。
今年は雪を眺めながら日本酒を楽しんでみましょう。秋に月見酒を楽しまれた方は必須行事ですね。
お酒はやはり燗酒でしょう。白磁の徳利に酒を注いで、湯せんで燗をつけます。やや深めの鍋に湯を沸かし、火を止めてから徳利を入れます。湯の量は徳利の肩までつかるくらいたっぷりあると上手にできます。電子レンジを使うばあいは、徳利の上部と下部の太さがあまり変わらないずんどうな形状のものがいいでしょう。酒の温度が上と下であまり違わないからです。夜遅くしんしんと降る雪を窓越しに眺めながらの一杯はなかなかシックです。BGMにはエンヤあたりを用意しましょうか。アカペラもロマンチックですね。
雪が積もった晩に月が出ていれば冴えた雪見酒になります。酒の瓶やカラフェが入る大きな鉢かワインクーラーに雪をつめてテーブルに置き、それで日本酒を冷やしてみましょう。これは小ぶりのグラスでいただくのがよさそうです。
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ちょうど休みの日に雪が降れば、お出かけは見合わせて昼酒といきましょう。一合だけ燗酒をいただいてほろ酔いで午後を過ごします。たまにはぐうたらするのもいいものです。
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Illustration/福田トシオ
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