2003/1/16 発行　no.51　 大人になったら和食を知ろう 新成人のみなさんおめでとうございます。そしてご両親をはじめご家族のみなさんおめでとうございます。おおいに祝い、これを区切りとしてさらに元気にご活躍されますことを祈念申し上げます。 晴れてお酒を楽しめることになった新成人の方々にひとつだけお願いがあります。それは日本の食と酒に親しんで欲しいということです。 伝統的な和食は脂にたよらない繊細な味わいが特徴です。マヨネーズやトマトケチャップ、あるいはスパイシーな味はわかりやすくておいしいものです。これらに比べると和食は物足りないというのはよくわかります。また、素材の味を生かす和食は、良質の素材を必要とするためにどうしても割高になることも事実でしょう。その反面、カロリーが低くヘルシーで奥深い味わいがあります。 日本酒は、チューハイやカクテルのように初めて飲んだ時からおいしいとは感じにくいかもしれません。けれども魚料理にドンピシャの相性をもち、さらに幅広い料理と喧嘩しないお酒は他にありません。また、飲み比べるとわかりますが、味のバラエティは驚くほど豊かです。海外で日本酒の人気が高まっているのも、このあたりに理由があるようです。 これから海外との交流はますます活発になっていきます。異文化の人々と接する機会が増えれば、日本の伝統的な食や酒について聞かれることも多くなります。 ぜひ、ふだんから日本酒に親しんでよき伝統を伝えて欲しいと思います。 Illustration／福田トシオ ｜