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| 2002/11/7 発行 no.41 |
牡蠣なら日本酒
いよいよ牡蠣のおいしい季節がやってきました。今夜の夕飯は生牡蠣で始めて牡蠣鍋で仕上げましょうか。もちろん、お酒は日本酒です。
牡蠣は栄養がとても豊かです。栄養ドリンクのコマーシャルでよくタウリンの含有値がアピールされますが、牡蠣にはこれがたっぷり含まれています。タウリンはアミノ酸の一種で、血中のコレステロール値の上昇を抑えるはたらきがあり、脳卒中や高血圧などの予防に効果があるといわれます。また、スタミナのもとであるグリコーゲンが豊富です。グリコの「一粒300m」という広告をご存知の方も多いと思いますが、グリコという名前は牡蠣の煮汁からとったグリコーゲンに由来しています。
ところで、欧米の食文化では魚介類を生で食べることはきわめてまれです。しばしば生で食される牡蠣は例外中の例外。レモンやトマトケチャップで、白ワインを合わせるイメージがありますね。でも、生牡蠣にもっとも合うのは日本酒です。ワインは生の魚介類の磯臭さをマスキングしないため、生臭さを強く感じてしまうのです。ためしにイクラやイカの塩辛をワインで食べてみてください。かなり厳しいものがあります。その点、日本酒は優れものです。魚介類の旨みを引き出し臭みを抑えてくれるのです。
そうそう、牡蠣には肝機能をアップさせるといううれしい効用もありました。グリコーゲンが肝臓のはたらきを助け、二日酔いを防いでくれます。
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ちょっと日本酒をいただき過ぎても悪酔いしないのであります。
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Illustration/福田トシオ
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