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本格焼酎や泡盛は 、その特徴からも日本人の文化から生まれたお酒だと言えます。我々のご先祖様は、田畑を作る前は木の実などを取って食べていましたが、農作業をするようになって、国ごとに異なる作物を作るようになりました。それでお酒の原料も国の特性が出るわけです。本格焼酎や泡盛は、身近なイモや米、麦、そばなどを原料に造られています。これらは日本人が昔から食べていたもので、なじみがあるので体にも合っていると言えるでしょう。
また 、こうした健康的なお酒をおいしく飲む工夫が必要です。一番大切なのは楽しく飲むこと。ストレスを軽減することが、お酒の大きな効用でもありますから。今は、ストレス社会と言われるように、外的ストレスによるうつ病が本当に多いのです。といっても、ストレスは完全に解消させてはいけません。適度なストレスは、人間をしっかりさせるのに必要です。ですから私は、ストレス「解消」ではなく、「軽減」という言葉を使います。
ストレス軽減方法で多いのは 、男性なら飲酒とスポーツ。女性はおしゃべり、旅行、ショッピングですが、最近は、女性でも飲酒が多くなっているのではないでしょうか。私はカウンセリングもしますが、その中でおしゃべりの大切さを実感しています。おしゃべりには相手が必要で、しかも聞いてくれる人でないといけません。そのおしゃべりをアルコールが助長します。夕方、駅前の赤提灯が流行るのはそのためですよ。我々も若い頃はよく行きました。上司の悪口でも言いながら一杯飲む。これが大きなストレス軽減になるのです。ただし、お酒の無理強いはいけません。今までの日本は、付き合いで自由なペースや時間で飲みにくかったのですが、そこは打破する必要があると思います。よけいストレスになってしまいますから体に良い訳がありません。
アルコールには血液循環を良くする働きがありますが 、すきっ腹に飲むのは禁物。まずは二〜三口食べ物を入れて、それから飲み始めます。空腹だと、胃の下の幽門というゲートが開いています。そこへお酒が入ると、超特急で胃を通過して腸に行ってしまいます。腸は吸収が早いので、血液内のアルコール濃度が急に上がってしまいます。何かを食べれば下の門が閉まり、消化活動が始まるので、それから飲むのが良いでしょう。
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