本格焼酎を飲むのは、飲食店が中心!?
本格焼酎の販売量はここ2年間で4割以上増加しています。私の周辺でも新しく本格焼酎ファンになった人はたくさんいるのですが、ほとんどの人は飲食店では飲んでいても、自宅ではまだあまり飲んでいないようです。
先週に続いて、弊社の調査結果から見ると、自宅で週に1回以上本格焼酎を飲んでいるという人は、18%しかいませんでした。ちなみに他の酒はどうかというと、最も多いのがビール・発泡酒で74%、ついでチューハイと清酒が並んでいて34%、本格焼酎はワインとほぼ一緒でした。今の販売量や話題性、人気を考えるとかなり低い数値です。
しかし地元の九州を除くと本格焼酎がよく飲まれるようになったのは、ごく最近のことです。しかも原料別にいろいろな種類があり、銘柄の数もとても多いという特徴があります。そこから想像すると、お気に入りの銘柄を買って自宅で毎日飲むという人はまだ少なく、いろいろな味を飲食店で楽しんでいるという人が多い段階なのかもしれません。
酔い覚めがよく、どんな食事ともほとんどミスマッチのない本格焼酎は、実は毎日飲む晩酌酒にもかなり適しています。来年同じような調査をしたら、自宅でもよく飲むという人がかなり増えているような予感がしています。
酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 3/4掲載)
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