佐賀は焼酎用麦の生産日本一だった
タレントの“はなわ”が歌う「佐賀県の歌」で何もないことで有名になった佐賀県だが、何もないどころかある商品の大産地であることが判明しました。昨年に県庁のきもいりで「原産地呼称管理委員会」が設立されて、清酒と共に本格焼酎の原産地管理制度が導入されるのです。
該当商品の原料に使えるのは県内産の米、麦、水だけで、醸造工程のすべてを県内で実施することが条件になっています。その上で県の審査会に出品して審査をパスしたものにだけ認定証が渡されます。当面対象になるのは、清酒の純米と麦焼酎、米焼酎、酒粕焼酎の4種類です。
調べてみると佐賀県は焼酎や麦酒の原料に使う二条大麦の生産量が日本一なのです。麦は米と比べると産地や品種による違いなどがクローズアップされることがなく、なんとなく輸入品ではないかと思っていただけにこの結果にはびっくりしました。
さらに、酒粕焼酎の場合にはその粕を造る清酒が佐賀県産の米だけを使った純米酒に限られると言うから、かなり上等な酒粕焼酎になります。
すでにこれらの規定に合致する商品が数社で製造されているので、第1回の認定に向けて商品の出品受付が始まりました。3月下旬には認定結果が公表されるので飲んでみる日が楽しみです。
酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 2/4掲載)
<< 麦焼酎についてもっと知りたい方は、
今日の気分は?麦焼酎
もご覧ください>>
<<
第42回
<
続 知ってる?本格焼酎のコトTOP
>
第44回
>>