大相撲力士の“健康管理”にも本格焼酎が人気
大相撲夏場所は千秋楽の劇的な大逆転の末、横綱朝青龍の三連覇で幕を閉じました。力士の食事やお酒というと、ちゃんこ鍋、日本酒でともかくたくさん食べて大きくなるというのがかつての定番でしたが、最近ではずいぶんと変わってきています。
力士にとっての酒の効用は大きくは二つあるようです。ひとつはストレスの発散です。本場所中は、勝つか負けるかで大げさに言えば人生を左右します。そんなプレッシャーのかかる中で、済んだ勝負にクヨクヨせず、飲んで騒いでスッキリした気分で翌日の勝負に臨むことが肝腎とのことです。
もうひとつは、食欲増進でしょう。力士の摂取カロリーは毎日4千キロカロリー以上と言われています。稽古しながらそれだけの量を食べることで、あの身体を作っていくわけです。
そんな中で最近人気を集めているのが本格焼酎・泡盛です。肥満体の多い力士は一般人よりも尿酸値が高く、平均で6.7mg/dlもあります。従って、痛風発症の危険性は常に高く、原因となるプリン体を摂ることはできるだけ避ける方が望ましいのです。酒類の中ではプリン体含有量が少ない本格焼酎はこの条件にピッタリ合います。食事との相性もよく、自分の好みに調整できる本格焼酎は、これからの食中酒の主流になっていくものと思われます。
酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 6/3掲載)
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