いまやデパートの贈答コーナーにも本格焼酎がズラリ
いよいよお歳暮ギフトの最盛期となりますが、デパートの特設コーナーを見に行って驚きました。本格焼酎のギフトセットが少なく見ても20種類以上は並べられているのです。数年前まででは、本格焼酎をお歳暮で送るなんて考えられないことでした。
しかも商品をよく見てみると、通常に販売されているものよりも熟成酒やかめ仕込みなどワンランク上の商品が、特別な容包で並べられているのです。ということは、それなりのロットの需要があって出荷されているのでしょう。一過性の人気商品ということではなく、ギフト商品としても定着し始めているのかもしれません。壱岐・球磨・泡盛のWTO認定の産地商品もあるし、中にはデパートオリジナルのいも・そば・米・麦の飲み比べセットもありました。
考えてみれば、焼酎はビールと違って日付や配送中の温度管理を気にする必要もありません。また開栓してからも日持ちするので、贈答品にはなかなか適しています。メーカーによっては、一定のロットをまとめれば、熟成焼酎をオリジナル商品で対応してくれるところもあるようです。お歳暮もよいですが、還暦などプライベートなお祝いの記念品に自分だけの焼酎を贈るというのも乙なものかもしれません。
酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 12/4掲載)
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