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日本酒スタイリスト 手島 麻記子
Osakeでイタリアン vol.03

日本酒と味わうイタリア料理 Vol.03 日本のお酒で楽しむクリスマスディナー ―鴨のロースト―

料理写真

パーティーシーズンがやってきました。

今回は、クリスマスの食卓には欠かせない鶏料理のひとつ、鴨のローストを紹介します。

鴨のロースト(ジャガイモのロースト添え)×日本酒ベースの梅酒

キリスト生誕を祝うクリスマス。キリスト教国ではない日本でも、すっかり定番の季節行事となりました。特に最近は、レストランでの食事もいいけれど、欧米流に家でゆっくりと、家族と食事を楽しむというスタイルも定着しつつあります。

そんな家族のクリスマスの食卓に、ぴったりの日本のお酒を見つけました。最近よく耳にするようになった日本酒ベースの梅酒。聞いてはいたものの、実際飲んでみると、焼酎でつけた普通の梅酒より、口当たりがすっきりと軽いのはもちろんのこと、梅の風味が、格段とストレートに、そしてやわらかに感じます。このまろやかさは、はちみつやオレンジで煮込んだ肉料理に合いそう…と、デパ地下をのぞいてみると、ありました!はちみつと赤ワインにつけてローストした鴨肉!

料理写真

さっそくティスティングしてみると、日本酒がベースとなった梅の酸味とやわらかな甘味が、ローストによって余分な油分が落とされ、はちみつと赤ワインの味が充分にしみ込んだ、凝縮された鴨肉の旨味と、見事に溶け合い、肉本来の深い味わいを、ゆっくりと引き出してくれるのです。日本酒ベースの梅酒で頂く鴨のローストは、赤ワインと一緒に食べた時より、ぐっと身近な料理に感じます。

レストランでは絶対に試すことのできないこの組み合わせ。今年のクリスマスは、是非ご家庭で、日本のクリスマスを!

*梅酒の色合い、香りを充分に楽しむために、クープシャンパングラスに注ぎ、鴨のローストは、丹波焼の和食器に盛り付けました。

*今回の料理は、日本橋高島屋ペックの季節限定商品(2006年12月現在)です。

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