日本酒造組合中央会ホームページ
花こよみ
試す
 2003/2/13 発行 no.55 
小びんの日本酒で好みを探そう

ふだん自宅で日本酒を飲まない理由を聞くと必ずといっていいほど、「日本酒は割高だ」という意見が出ます。たしかに発泡酒やチューハイはスーパーの特売で一缶100円前後。水よりも安いのですから、それに比べればこうした見方もわかります。

また、これには、日本酒というと吟醸酒のような高級酒を思い浮かべる人が多くなっていることも、影響しているようです。吟醸酒はさわやかな香りで、スッキリした味わいのおいしいお酒です。ですが、玄米を半分前後まで削るうえ、発酵に長い時間をかけるためどうしても値段は高くなります。それに見合う価値は十分にありますが、ふだんのお酒としてはちょっと贅沢だと感じる方も多いでしょう。

ほとんどの日本酒はすべて国産原料でつくられています。ご存知のとおり日本の米は国際価格の数倍。原料の多くを輸入でまかなうビールやワインなどに比べると、日本酒は価格面での競争に大きなハンデを背負っています。ですが、国内の農業や農業が元気だからこそ保てる景観や社会の保全という、より大きな観点から見ると、日本酒を選ぶことは賢い選択と言えましょう。

そして、安価な日本酒にもおいしいものがあることを知ってください。吟醸酒や純米酒だけがおいしいのではありません。一般的なクラスのお酒を試してみましょう。これらは飲みきりサイズの試しやすい商品が充実しています。

いろいろ飲み比べれば、きっと好みの日本酒に出会えるはずです。


イラスト
Illustration/福田トシオ

一覧ページ前号へ次号へ
イベント情報 検索 意見投稿コーナー English 日本酒TOP
What's 日本酒 Let's Enjoy データ紹介 日本の酒情報館 HOMEへ戻る