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| 2002/6/27 発行 no.22 |
冷たい日本酒にチャレンジ
冷たいお酒がおいしい季節になりました。蒸し暑い夏の宵に冷酒やオンザロックスでいただくお酒は絶品です。冷たいのに口当たりは柔らかく、口に含むと新たな香りが広がって、飲み込んでからの余韻は静かに長く続きます。
以前、海外に日本の食文化を紹介しておられる奥村彪生先生(神戸山手大学教授)に、外国での日本酒の紹介方法についてお話を伺ったことがあります。先生は「日本酒は飲み方をうるさく言いすぎます。もっと、飲む人の自由にさせてやってください」とおっしゃいました。
日本酒の特徴は強い旨味にあります。ご存知のようにワインほどには酸味や苦みはありませんし、そのままではビールのようにゴクゴクと喉越しを楽しむような飲み方もできません。それで強い旨味に不慣れな外国人には、日本酒を飲みにくいと感じる方もいらっしゃるそうです。
奥村先生は外国人に日本酒を紹介する時に、氷を加えたりジュースで割ったものも必ず用意されます。まず、日本酒に親しんでいただくところから入るためです。ところが、日本酒好きな方ほど「そんな飲み方は邪道だ」とつい言ってしまう。これではちょっと寂しいですね。
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もっと日本酒を自由に飲みましょう。氷を浮かべても、水割りでも、果汁やフレーバーを加えてもいい。日本酒を冷たくして楽しむ時の方がそのバリエーションは豊富です。どんどんトライして、私流の冷たい日本酒を創っていきましょう。
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Illustration/福田トシオ
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