――平成15年度は大阪第一位?
平成15年、5年(10年前)、昭和58年(20年前)の鹿児島県、福岡県、大阪府、東京都、宮城県、北海道の焼酎乙類の消費数量を表わした円グラフがあります。円グラフの大きさは6県合計の消費数量を表わしています。私はてっきり平成15年度の成人一人あたりの消費量全国1位の25・6L(成人1人が1年に一升瓶14本以上を飲み干した計算)の鹿児島がダントツ1位だと思い込んでいたのですが、人口差の関係から、なんと大阪が平成15年は38,605KL(成人一人年間5・4L)で堂々の1位。東京38,349KL(3・8L)の僅差で2位、福岡37,785KL(9・3L)の3位で、鹿児島が35,967KLの4位でした。鹿児島での消費量が下がっているわけではなく、昭和53年(25年前)からずっと、ただ1県、30,000KLをキープしています。年々、他の県がぐんぐんと上昇しているだけなのです。福岡では平成9年に30,000KL突破。東京、大阪は14年に突破しました。
――本格焼酎前線は順調に北上中
20年、10年前比でも日本全国で消費が落ちている県は1つもありません。全国合計の消費量も20年前と今を比べると3・1倍になっています。分母は小さいですが、北海道の4,091KL(0・9L)や、宮城の4,008KL(2・1L)はそれぞれ7・5倍、5・1倍になっています。ちなみに、20年、10年前比伸び率全国第1位はどちらも福井県でした(20年前比19・8倍、10年前比4・2倍)。
年々、消費量を増やし、快調に北上している本格焼酎&泡盛。何か理由があるのでしょうか。次回は日本酒造組合中央会のしょうちゅう乙類業需要開発部会長の堤氏にお話を聞いてみたいと思います。順調な本格焼酎&泡盛前線の北上の秘密とは?また新たに出来たこの疑問を問わずにはいられません。 |