日本酒スタイリスト 島田 律子
ご褒美時間 Osake&Food 第2回のご褒美
今回は、昨年12月に行った「日本酒＆bio table 女子会」からご褒美時間をご提案させていただきます。
12月は、クリスマスシーズン。街はイルミネーションで彩られ、一年で一番心が華やぐ時期ですね。
そんなクリスマス気分を更に盛り上げてくれるのは、美味しい日本酒とイタリアンのマリアージュ。イタリアンは、見た目にも彩りがよく、パーティーメニューにピッタリです！
日本酒とイタリアン？その組み合わせを、意外と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・。それがとっても合うのです！
まずは「りっちゃんのワンタッチカクテル」
＜ポンシュ・パンチ＞で乾杯！
パーティーをゴージャスに演出する「フルーツ・パンチ」の日本酒バージョン。
あまりにも爽やかで美味しくて、皆さん、フルーツもしっかり食べた後、何杯もおかわりしてましたよ。
「アルコール感を感じないわ～」なんて言う人も！
いえいえ、しっかり日本酒です（笑）
皆さん、美味しいからって飲みすぎには気を付けてくださいね。
今回は、福岡県筑後川流域に位置する、県内屈指の酒どころで造られるお酒を頂きました。
イタリアンと合わせて、ということで、現代の食を強く意識した銘柄のお酒をセレクト！
まず、純米大吟醸は、低温熟成がもたらす深く穏やかな香りと、しっとりとした味わいを生かすために、冷ではなく、あえて室温で頂きました。
次に、この時期限定のひやおろしは、やはり冷やで頂くのが一番美味しいですね。12月のひやおろしは、本当に最後の最後。皆さん、慈しむかのように、ゆったりと味わっていましたよ。
そして、無農薬の山田錦で造られた限定酒は、まずは常温、そして燗と、温度帯を変えていただきました。同じお酒なのに、その味わいの変化にビックリ！「どちらもそれぞれに、美味しい～」皆さん、お酒の持つ奥深さに感動の瞬間です。
そして最後に頂いた純米吟醸酒は、お燗で頂きました。「やっぱり日本酒はお燗で飲むのが美味しいわね～」なんて、そんなことを言いながらお酒を楽しむゲストの皆さんたちは、はい、もう立派な日本酒好きと言えますね（笑）
特に「豚肉と豆のトマト煮込み」には、熱燗がピッタリ！
日本酒は、さっぱりしたタイプから、コクのあるタイプへ。
冷やから、燗へ。
飲む順番、そして温度帯を変えて頂くのも、日本酒の楽しみ方の醍醐味と言えますね。
そして新しい発見がもう一つ！にんにくと、さっぱりとした塩味の効いたイタリアンは、ホント、日本酒に合うのです！
今回の一押しレシピは、ファーストディッシュの中から「セミドライトマトのプルスケッタ」をご紹介！
「トマトがとっても甘くて美味しい！これはどうやって作るの？」
皆さん、とても興味を持たれていたメニューです。
【4～5人分】
| ミニトマト | 1パック |
|---|---|
| 塩 | 小さじ1/4 |
| オリーブオイル | 大さじ2～3 |
| バケット | 7～8cm |
| にんにく | ひとかけ |
| オリーブオイル | 少々 |
ミニトマトは洗ってへたを取り半分に切って天板に切り口を上にして並べる。塩少々(分量外）をふりかけ120度のオーブンで20～30分じっくりと焼く。
1のミニトマトをオリーブオイルと塩でマリネしておく。
バケットを7～8mmにスライスしオーブントースターなどで軽くトーストして、にんにくの切り口をこすりつけ、オリーブオイル少々をぬり、更に1分ほどトーストする。
3のバケットに2を適量乗せ、好みでパセリやバジルなどのハーブを乗せる。
トマトの水分が飛んで味が凝縮され甘みが増すのでフルーツトマトのような味わいに！
バケットにニンニクで香りをつけるひと手間を惜しまないことで、
味と香りがワンランクアップしてお店で食べるようなプルスケッタになりますよ！！
セミドライトマトは、プルスケッタだけでなく、パスタソースにもなるとのことで、私も早速作ってみました。すると・・これもまた、夢のような美味しさでしたよ～。本当に、お店で出せるほどの出来栄えで、自分でビックリ！なんて、自我自賛ですみません（笑）
トマトの赤は、見た目にも可愛らしくて、ディナーテーブルを華やかに彩ってくれます。これぞパーティーメニューにピッタリですね！
皆さんも、新年会は、このメニューと日本酒で、新しい年の門出をお祝いしてくださいね。
フードスタイリスト。「pen」「オレンジぺージ」「saita」他女性人気雑誌や広告でレシピ提案、スタイリングなどで活躍するかたわら、ケータリング、予約制カフェ・レストラン、料理教室を柱とした“ナチュラルフードクッキング”を主宰。シンプルにおいしい、野菜たっぷりのごはんを、さまざまなシチュエーションで多くの人に届けるべく、奮闘中。
特にケータリングは健康志向の多くのタレント、ミュージシャンからも支持を受けている。夫は建築家。女児2人、男児1人の3人の母でもある。