日本酒造組合中央会ホームページ
花こよみ
日本酒と健康
 2002/2/21 発行 no.4 
日本酒で健康づくり

適量のお酒が健康によいことは皆さんもご存知だと思います。これは、アルコールそのものに血液の循環をよくするはたらきがあるほか、お酒に含まれるさまざまな有効成分によるものです。数年前に赤ワインのポリフェノールが心臓病によいと報じられて大ブームとなったのは記憶に新しいところです。その後、さまざまなお酒の健康効果が研究され、日本酒にもたくさんの効用があることがわかってきました。

特に注目したいのは、日本酒に生活習慣病を予防するはたらきが確認されたことです。生活習慣病はかつて成人病といわれ、がん、糖尿病、心臓疾患など、日本人の死因としてもっとも多くなっています。

がんの予防効果は、秋田大学名誉教授の滝澤行雄氏らの研究によって明らかになりました。さまざまな実験から日本酒の微量成分ががん細胞の増殖を抑制することが確認されたのです。これは他のお酒には見られない日本酒特有のはたらきです。 日本酒や酒粕に糖尿病や肥満の予防に効果があることは、愛媛大学教授の奥田拓道氏らが確認しています。
(詳細は日本酒造組合中央会発行「知って得する日本酒の健康効果」参照)

ただ、日本酒に生活習慣病を予防する働きがあるからといって、薬のように扱うのはいかにも味気ありません。お酒は日々の生活にうるおいを与えるためにいただくものです。おいしく楽しむことを一番に、上手にお酒とつきあっていきましょう。


イラスト
Illustration/福田トシオ

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