（株）田部竹下酒造

田部竹下酒造は、竹下本店から後継者不在により事業を承継し、新しく2022年6月に開業。新進気鋭の濱崎杜氏を迎えて11月から製造をスタートした。事業譲渡した「竹下家」と事業承継した「田部家」の歴史は古く、1866年（慶応2年）に日本屈指の大地主であった田部家より醸造権「酒座」を竹下家が譲受けて酒造りを開始した。後に、竹下家は第74代内閣総理大臣・竹下登を輩出するなど、地域を代表する銘家となり、地域の発展を牽引する企業に成長した。しかし、後継者不在により事業継続の危機を迎え、竹下家から田部家に対し、相談を持ち掛けたことが事業承継に至った経緯である。コンセプトは『フルーティーで抜群にフレッシュなお酒』、イメージとしては山陰の夏の海のキラキラしたクリアなお酒を目指す。2023年1月にファーストリリースした奥出雲前綿屋『試験醸造』は新杜氏にとって初めての土地・水・気候だったので、まさに試験醸造でした。去年の経験をもとに製法をさらにブラッシュアップし、『理八』ブランドとして再リリースした。新進気鋭の濵崎杜氏と、今、再び田部家で酒造りに挑戦した。

酒蔵見学は、かけや酒蔵資料館にて10：00～16：00。
定休日(月曜日・年末年始)試飲については要予約。