日本は世界で獲れるマグロの1/3を消費する世界一のマグロ消費大国です。自国でも多くの漁獲を行っている他、台湾や地中海の国々、またはオーストラリアなどから大量にマグロを輸入しています。
マグロは良質なたんぱく質と不飽和脂肪酸のDHAやEPAを豊富に含んでいるのが特徴で、生活習慣病を予防する食品として注目されています。また、ビタミンA、B群、C、ミネラルの鉄なども期待できます。トロには赤身の1.5~2倍近くのビタミンEが多く、飲酒時の活性酸素の発生を抑制する抗酸化作用が期待できます。また血合いにはビタミンE、鉄、タウリンが多く含まれているので、二日酔い防止にもつながります。
栄養豊富なマグロの中でも、トロが多いミナミマグロやクロマグロ、メバチマグロは人気が高く、消費量が増えて資源が減少し始めています。今後もおいしいマグロが食卓に上るように、特定の種類や部位ばかりを好んで消費しないように、適切に管理をされたマグロを捕獲することが重要です。
種類や部位を選ばずにおいしくマグロをいただく工夫としてグリルがあります。これは古代ギリシャでも大航海時代に戦闘士に好まれた艦隊料理でした。わさびじょうゆをぬりながら、高温でさっと焼く今回のグリルは、しょうゆのうま味とわさびのツンとした香りがマグロの美味しさを一層引き立たたせるので、日本酒のおつまみにはお勧めの一品です。
特徴的な栄養素
たんぱく質、EPA、
DHA
(調理時間:15分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。