お酒の分解をスムーズにさせるのには、野菜や果物に含まれているビタミンCが効果的。またカルシウムの消耗も激しいので、それを補うことも大切です。しかし、生野菜や果物、カルシウム含有量が高い乳製品は、日本酒のおつまみに合わせづらいものですね。
そこで、さつまいもと桜海老のかき揚げはいかがでしょうか。さつまいもには、同じ重量のパイナップルよりもビタミンCが多く含まれています。そして、それはでんぷん質に包まれていて比較的熱に強いため、短時間で加熱処理をする揚げ物には向いています。またカルシウムが多く含まれている食品は、乳製品以外に小魚や海藻、緑黄色野菜があげられますが、桜海老の殻にも意外なほど多く含まれています。今回使用する桜海老大さじ3杯のカルシウム含有量は、牛乳300mlに相当します。
かき揚げは「数種類の具材を組み合わせ、衣とともに揚げた天ぷらの一種」です。掻き集めて揚げるので“掻き揚げ”ともいわれています。大きく厚いかき揚げを、中も淵も均等の厚さにむらなく揚げるのは伝統の職人技です。そのため「自分で作るのは気が引ける」という方も多いでしょう。しかし難しく考えずに、気軽に挑戦してみてください。もし上手に出来なかったら、しょうゆと砂糖とだし汁で煮てごはんにのせれば、お美味しい「かき揚げ丼」の出来上がりです。
特徴的な栄養素
糖質、ビタミンC、
カルシウム
(調理時間:30分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。