鯛は日本の代表的な白身の高級魚。「おめでたい」とかけてお祝いに使われます。鯛には真鯛、黒鯛、血鯛、黄鯛などの種類がありますが、真鯛は鯛の中で一番大きく市場にもたくさん出回っています。
真鯛の天然ものと養殖ものは、おもしろいことに栄養の違いが若干あります。真鯛は低脂肪、低カロリー、高たんぱくのヘルシーな魚です。天然ものは100g中に5.8gの脂質を含んでいますが、養殖ものは10.8gと約倍量です。よってカロリーも養殖物の方が高め。それでもさんまに比べれば、養殖物でも脂質の含有量は半分以下です。また真鯛は意外にも、青魚に多い血液サラサラ効果のあるDHAやEPAも多く含まれています。『白身魚のトウチー蒸し』は、メタボが気になる方にはお勧めのメニューですね。
一方、調味料として使うトウチー(豆鼓)は中国で古くから使われている調味料です。黒豆を麹菌で発酵させた浜納豆のようなもの。適度な塩分とうまみが凝縮されているので、さまざまな料理に使えます。トウチーは、細かく叩いたり刻んだりして加熱すると風味がぐんと増します。これをあさりの酒蒸しに絡めたり、冷奴に盛ってもおいしくいただけますよ。
特徴的な栄養素
たんぱく質、ビタミンB1、
カプサイシン
(調理時間:20分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。