アルコールを肝臓で代謝する時に、エネルギー、水、たんぱく質以外にビタミンなどの微量栄養素が必要です。特にビタミンCはアルコールをスムーズに分解したり、代謝の過程でつくられる活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用があります。普段の食事やお酒のおつみまで積極的にとりたいものです。
じゃがいもの主成分はでんぷんです。アルコールを代謝する時に必要となるエネルギーが補給できます。そしてこのでんぷんは、じゃがいもに含まれているビタミンCを包むので、じゃがいものビタミンCは加熱しても壊れづらいという特徴があります。
また、じゃがいもにはカリウムが豊富に含まれています。“通”な人の日本酒の飲み方は「塩を舐めながら1杯」といわれますが、これは決して健康的な飲み方とはいえません。お酒がすすむ塩辛いおつまみは、どうしても登場回数が増えてしまうもの。無理なく余分な塩分を排泄させるには、ナトリウムの排泄を促進させるカリウムをしっかり摂ることがポイントです。カリウムたっぷりのじゃがいもを食べながらお酒を飲むことは、体にやさしい飲み方といえるでしょう。
本来、粉ふき芋は塩やこしょう、少々のバターを落とすシンプルな料理ですが、風味豊かなゆずこしょうやアンチョビ、粒マスタードなどを使うことによって、味のバリエーションが楽しめます。
特徴的な栄養素
糖質、カリウム、ビタミンC
(調理時間:15分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。