生揚げは厚切りの豆腐を180℃前後の高温の油で揚げたもの。表面は脱水されて固くなっていますが、油揚げと違って厚いので、内部は豆腐とほとんど変わりません。豆腐の食感が残っていても形崩れがしないので、料理しやすい食材です。素焼きして生姜じょうゆで食べたり、おでんや煮物にも向いています。
生揚げは大豆を原材料にした良質のたんぱく質食品ですが、動物性のたんぱく質食品を加えると、さらにアミノ酸のバランスは良くなります。カルシウムが豊富ですが、残念ながらビタミンAやビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンCは少ないのが特徴です。うずらの卵ときぬさやを加えて、これらの栄養素を補いました。
おいしく作るポイントは、うずらの卵の大きさに合わせて生揚げを切ること。もし、人参や里芋、竹の子、ごぼう、さつま揚げなどの他の食材を加える場合も、なるべく同じような大きさに切ること。形が揃って味が均一にしみ込みます。また見た目も美しいですね。
“ふわっふわ”に煮あがった熱々の生揚げを、“フーフー”言いながら、常温の日本酒を一杯。ココロが“ふんわり”してきます。そして1日の疲れが“ふ~”と抜けますね。
特徴的な栄養素
たんぱく質、カルシウム
(調理時間:20分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。