たこは海外ではあまり人気はなく、メキシコ、イタリア、スペイン、ギリシャなどの一部を除いては食用の習慣はありません。しかし日本人はとてもたこが好きな民族で、平安時代の「延喜式」にも乾蛸(ほしだこ)の記録があるほどです。そして世界の総漁獲量のなんと2/3を日本人が消費しています。特にまだこ、みずだこ、いいだこが三大需要種で、まだこの消費量が80%を占めていますが、そのほとんど(2/3量)を輸入に頼っています。
たこは脂質が極端に少なく、ビタミンB群とEをわずかに含む程度。しかしタウリンが多いので、血圧や血中コレステロールをコントロールし、疲労回復などにも効果があります。
和食のたこ料理には、あずきや大根と一緒にコトコト煮て柔らかく仕上げる煮物、きゅうりやわかめを加えた酢のもの、そしておでんなどがありますが、洋風料理ではサラダやマリネ、炒めものがあります。たまにはイタリアやギリシャ料理に出てくるように、にんにくをたっぷり利かせたソテーはいかがですか。風味豊かなにんにくやしょうゆを使うので、純米酒などのしっかりしたボディーのお酒が合うでしょう。
特徴的な栄養素
たんぱく質、タウリン
アリシン、オレイン酸
(調理時間:10分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。