1年の締めくくりに食べる年越しそばは、年を越してから食べると縁起が悪いので、除夜の鐘がなる前に食べ終えていないといけないとのこと。年越しそばを食べる由来は「そばのように人生を細く長く生きるため」とか、切れやすいそばは「1年の苦労を切り捨てる」、また「そばは雨に打たれて垂れ下がっても、日に当たるとすぐに立ち直る植物」ということにあやかっているところもあります。
そばは穀類の中でたんぱく質、ビタミンB1、B2が比較的多く含まれています。そのたんぱく質はリジンやトリプトファンが豊富で、質的にも栄養価が高いと言えます。その他、毛細血管を強くして高血圧を予防するルチンが含まれているのが特徴です。
今回はゆでたそばを一口ずつレンゲに盛って、すった長いもをかけました。生の長いもはでんぷんを分解するジアスターゼが含まれているので、そばと一緒に食べると消化を助けてくれる利にかなった食べ方です。また、一口ずつ盛ってあるので、食べ過ぎを防ぎ、お酒のおつまみとしても食べやすくなっています。かまぼこ以外に、あさつきやみょうがなどの薬味、うにやとんぶりなどの珍味をのせてもおいしいものです。
自分なりにアレンジするのが楽しい一口そば。年越しそばのメニューに加えてみてはいかがでしょうか。
特徴的な栄養素
糖質、ビタミンB1
ビタミンB2、ルチン
(調理時間:25分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。