秋は日本酒が蔵出しされる季節です。春先にできた日本酒は4月頃に1回目の火入れが行われ、夏は涼しい酒蔵で熟成し、秋にそのまま瓶詰め・出荷されるのがひやおろしです。荒さが取れ、まろやかな味わいになります。
そして秋は魚介類、きのこ、いもや栗、果物など、おいしいものが目白押し。ステーキのきのこソースがけは、旬のきのこの香りとうまみを生かしたメニューです。
血が滴るようなステーキには、こくがあって酸味もきいているフルボディーのワインが合うといわれています。しかし、米、米麹、水だけで造る純米酒も肉料理によく合います。純米酒は米のうま味を味わえる上に、濃醇でこくのある赤ワインに似たしっかりとした味わいです。そのため、こってりとした料理にも負けないので、食中酒として愛飲されます。
さて、健康指向が強まる昨今では肉離れが伝えられていますが、人間の体の構成成分にであるたんぱく質を補給するには優れた食品です。健康を維持するために、たんぱく質は毎日ほぼ一定の量を摂らなければいけません。その上、お酒を飲むとアルコール分解酵素が多量に必要になります。この酵素の主材料であるたんぱく質をお酒を飲む時におつまみとして摂ることをお勧めします。
“ステーキに日本酒”は理にかなった食べ方です。しかも病みつきになるおいしさですよ。
特徴的な栄養素
たんぱく質、鉄、
食物繊維
(調理時間:15分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。