ピーマン、パプリカ、ズッキーニ、なすの旬は実は夏。通常、旬の食材は味が濃く栄養価も高いので、シンプル料理のソテーが合います。そして酸味の少ない日本酒は、素材の味を引き出し、生かし、調和するので、この料理に最適な飲み物です。
今回登場する野菜の栄養価について。
ピーマンには多くのビタミンCが含まれていて、しかも加熱してもあまり損失しません。未熟果の緑色のピーマンは完熟すると着色します。黄色、橙色、赤色と着色するに従い、カロテンやビタミンCが増大します。そして黄色や橙色のピーマン(パプリカ)では緑色のピーマンよりも約2倍以上のビタミンCを含んでいます。ビタミンCはβ–カロテンやビタミンEとともに、抗酸化作用の高いビタミンとして知られています。お酒を飲む方には日ごろから多めに摂取していただきたい栄養素。そして紫外線の強い夏は美肌効果のためにもたくさん補給したいですね。黄色や橙色のピーマン(パプリカ)は甘味が格段と強いので、ソテーではその甘味を十分に楽しめます。
夏野菜の代表格のなすには、皮にアントシアニン系のナスニンが含まれています。油を使うと色の流出や破壊を防げるので、皮にハケで油を塗ってソテーをすると良いでしょう。ズッキーニはくせがなく淡白な味わいなので、どんな料理でも合います。皮の部分はカロテンが、果肉にはビタミンCが含まれています。日本酒はキーンと冷やします。ガラスのカラフェとお猪口で涼しさを演出してください。
特徴的な栄養素
β–カロテン、ビタミンC、
カリウム、食物繊維
(調理時間:20分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。