日本酒に冷奴は定番ですね。この定番も、ちょっと手を加えただけで別の一品になります。豆腐はお好みのもので結構ですが、より滑らかで舌触りのよいものを選ぶには、やはり絹ごしがお勧めです。なるべく大豆の味が濃厚に出ているもので作ると、一層味わい深くなります。しょうゆと薬味で淡白な味わいの豆腐に変化をつけて楽しむこともできますが、油を垂らすというのはいかがでしょうか?オリーブ油にゆずこしょうを丹念に溶かして好みの量をかけると、ゆずこしょうの塩味とピリ辛味がオリーブ油に包まれて、滑らかな舌触りの豆腐を、より一層滑らかに仕上げます。また、ライトグリーンに色付いたオイルが、クリーム色の豆腐の色によく映えます。
豆腐から良質な植物性のたんぱく質を摂ることができます。お酒を飲むときのポイントは、肝臓や胃壁を守り、アルコール分解酵素の材料になるたんぱく質をしっかりとることです。しかし私たちはたんぱく質食品というと、肉や魚介類がまず頭に浮かんで豆製品である豆腐や納豆などを忘れがちです。豆腐は低カロリーな上に不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸、その他ビタミンB1、B2、E、カルシウムも含んでいる上、たんぱく質のバランスを良くする栄養価の高い食品です。お酒も豆腐も冷やして、夏の涼をお楽しみください。
特徴的な栄養素
たんぱく質、リノール酸
ビタミンB群
(調理時間:5分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。