モッツァレラチーズはイタリア産の熟成させないフレッシュチーズです。もともとは水牛の乳で作られていましたが、近頃は牛乳で作られたものが主流です。塩分が少なく、風味にクセがないので、程よい酸味のあるトマトと組み合わせたサラダがよく知られています。オリーブオイルと塩・こしょうでシンプルに仕上げたそのサラダは、イタリアだけでなく日本でも大流行り。今回はバルサミコ酢をソースに加えて甘酸っぱさをプラスし、日本酒のおいしさを引き出します。
ところで、ワインとチーズは最高のコンビといわれていますが、同じ醸造酒でワインに比べて酸味が少ない日本酒は、やさしい味わいのモッツァレラチーズと相性が抜群です。チーズなどのたんぱく質食品は、アルコールを飲む時に胃壁を守り、アルコール分解酵素の材料にもなるので、おつまみとして利にかなっています。
トマトはβ–カロテンやビタミンC、リコピンが豊富に含まれているので、抗酸化作用が期待できます。またトマトに含まれているビタミンCは不快感のもとになるアセトアルデヒドの分解を早めたり、クエン酸がエネルギーを作り出す回路(クエン酸回路)をスムーズにしてくれて疲労回復を促進してくれます。お酒のおともに是非どうぞ。
特徴的な栄養素
β–カロテン、リコピン、
たんぱく質
(調理時間:15分)
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、手軽に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。