お正月にいただくお屠蘇。向こう1年間の邪気をはらい、延命を願って飲まれる薬酒ですが、清酒にみりんを加え、キキョウ、ボウフウなどの生薬を酒に浸します。胃腸の働きを活発にし、血行を良くし、風邪の予防にも効果があるとのこと。
もちろんそれ以外にも、1月はおせち料理やその他の和食とともに、日本酒をいただく機会が多いようです。しかし、必ずしも“和食”と決めなくても良いのではないでしょうか。日本酒は甘味と辛味と酸味のバランスが良いので、料理との調和がとりやすいのが特徴です。ちょっと目先を変えて、いつもとは違ったお料理を作って日本酒を楽しんでみてください。
きんめ鯛はお正月を挟んだ冬においしい魚で、煮つけや鍋物などがポピュラーです。脂肪分が多くて身がやわらかく、少々においがあるので、姿焼きには不向き。
しかし、食べやすい大きさに切って生のタイムとともに焼くと、この上ないおいしさが口の中に広がります。焼くときには網に充分な油をぬり、皮目にオリーブ油を少々ぬって焼くと、身がふっくらとやわらかく仕上がります。焼く前に塩をふってしばらく置くことも重要です。魚のうま味成分がギュッと引き出されて、数段おいしく感じられます。好みで岩塩やハーブ塩などを焼き上がりにかけても良いでしょう。
きんめ鯛には良質なたんぱく質と脂質、カロテノイドの一種のアスタキサンチンが皮に含まれています。アスタキサンチンは抗酸化作用があり、目の疲労やシミなどの肌の色素沈着の予防、コレステロールの酸化を防止します。
特徴的な栄養素
たんぱく質 脂質
アスタキサンチン
(調理時間:20分
管理栄養士・金子ひろみ
ご家庭で簡単に作れる日本酒に合うおつまみをご紹介いたします。
お仕事が終わった後に、友人を招いて簡単なホームパーティーを開くときに、簡単に作れることがポイント。また、美容と健康のためにも、おつまみにも気を配って、必要な栄養素も補給してしまいましょう。