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| 2002/4/4 発行 no.10 |
お花見はおでんが一番
最近、伝統的な家庭内行事が復活してきていると聞きます。昨年末には冬至にカボチャを食べたり、柚湯に浸かったりした方が多いというのです。そういえばスーパーでは例年になく春の七草が豊富に並んでいたような気もしますし、節分に太巻きを食べるという関西でよく見られた行事がコンビニでも紹介されていました。商魂たくましいといえばそれまでですが、日本の伝統行事にふたたび目が向けられて始めている感触はたしかにあります。
春の伝統行事といえばお花見。前回、お花見は日本独自の文化だという話を紹介しましたが、今風にいえば独自のアウトドアパーティです。
これから5月にかけてはアウトドアパーティが一年でもっとも盛り上がる時期です。山形の方は「秋の芋煮会が最高だ」とおっしゃるかもしれませんが、ここではそういうことにさせてください。アウトドアパーティではバーベキューにビールが定番。大勢でわいわい楽しめますね。
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でも、実は私はアウトドアおでん派であります。バーベキューは、雰囲気は楽しいのですが、はっきり言っておいしさはイマイチ。焼きすぎて硬くなったお肉や、焦げ臭い野菜は勘弁していただきたい。その点おでんは、外で食べてもすこぶる美味であります。といってもその場でおでんを煮るわけではありません。前の日にこしらえておいて、屋外では温め直すだけです。春冷えの日もありますし、アウトドアおでんを日本酒で楽しむのは絶対のおすすめです。
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Illustration/福田トシオ
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