10月1日が「日本酒の日」であることはご存知でしょうか。昭和53年に制定されて以来、今年で29回目を迎えます。東京・西新橋の「日本の酒情報館」では、この「日本酒の日」を記念して、来る10月2日(月)の正午と午後5時の2回、樽酒を振る舞います。
当日は、日本の酒情報館正面入り口に四斗樽を据えて、木槌の“コーン、コーン”という威勢のよい音とともに「鏡開き」を行い、檜の香も清冽な“樽酒”を皆様に振る舞います。各回とも先着200名様に「2006年日本酒の日」の記念の焼き印が入った“枡”でサービスします。
かつて、枡はその大半が杉材で作られていましたが、最近では新鮮な香りと華やかな色合いから、主として檜が使用されるようになっています。「日本酒の日」の記念枡も檜製で、美しい木目、香ばしい木の香り、そして木の素朴な表情など、見た目にはシンプルな枡が、我々日本人の心を惹きつけます。
日本酒は冬から春、夏から秋へと、日本の四季の移ろいとともに生まれ、かつ育つ酒で、先祖代々、連綿と継承されてきた日本人の知恵の結晶です。わけても10月は、新穀が実る月であり、酒造りが始まる月でもあります。酒造家の中では、今でも10月1日を「酒造元旦」として祝うところもあります。
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